日本の神話の中には翡翠を身に纏った美しい姫君がいることを皆さんはご存知でしょうか?

日本でも有数の産地、新潟県糸魚川市周辺をその昔古志(越)と呼びました。

その地は古代翡翠を通じて大陸との貿易で栄えた豊かな国でした。

そこにはとても美しい一人の女王が君臨していたといわれています。

その美しい姫は美しい大きな翡翠の勾玉の首飾りを首から下げていたことから

翡翠姫と呼ばれていました。

名前をヌナカワヒメと申します。

彼女は日本でも有数の美女で、更に翡翠で得た莫大資金力がありました。

そんな彼女に求婚してくれる男など恐れ多くて誰もいませんでした。

そんな中、時の権力者となった同郷のオオアナモチ(大国主)より求愛されて、

彼にはスサノオの娘という正妻がありましたが、その想いを受け入れました。

そして何度かの妻問いの末、跡継ぎと目されたタケミナカタを生みます。

彼が大国主の跡目を継げば彼女はもっと有名になっていたかもしれません。

しかし残念ながら、彼は国譲りにおいてタケミカヅチノオノカミに敗れ、

信州は諏訪の国に押し込められてしまいました。

跡目を失った彼女は翡翠採掘の技術を高天原に渡したくないとその全てを封印し破棄したのではないでしょうか?

日本の翡翠がそのあと注目を集めたのは、なんと昭和の時代になってからなのです。

それが彼女の出来る母としての唯一の抵抗だったからなのではないかと私は想うのです。